百人一首を唄う 悲愛 令和3年11月21日演奏
百人一首より「悲愛」のお歌六首
三、 あしびきの 山鳥(やまどり)の尾(お)の しだり尾(お)の ながながし夜(よ)を ひとりかも寝(ね)む
柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)(7~8世紀)-『拾遺和歌集』・恋三778
十八、住(すみ)の江(え)の 岸(きし)による波(なみ) よるさへや 夢(ゆめ)の通(かよ)ひ路(じ) 人目(ひとめ)よくらむ
藤原敏行朝臣(ふじわらとしゆきあそん)(9~10世紀)-『古今和歌集』・恋二559
十九、難波(なにわ)潟(がた) みじかき芦(あし)の ふしの間(ま)も 逢(あ)はでこの世(よ)を 過(す)ぐしてよとや
伊勢(877~938)-『新古今和歌集』・恋一1049
十三、筑波(つくば)嶺(ね)の 峰(みね)より落(お)つる 男女(みなの)川 恋(こい)ぞつもりて 淵(ふち)となりぬる
陽成院(ようぜいいん)(868~949)-『後撰和歌集』・恋三776
二十、わびぬれば 今(いま)はた同(おな)じ 難波(なにわ)なる みをつくしても 逢(あ)はむとぞ思(おも)ふ
元良親王(もとよししんのう)(890~943)-『後撰和歌集』・恋五960
三十、有明(ありあけ)の つれなく見(み)えし 別(わか)れより あかつきばかり 憂(う)きものはなし
壬生忠岑(みぶのただみね)(9世紀~10世紀)-『古今和歌集』・恋三625