百人一首を唄う 冬 令和3年12月26日演奏
百人一首より「冬」のお歌六首
四、 田子(たご)の浦(うら)に うち出(い)でてみれば 白妙(しろたえ)の 富士(ふじ)の高嶺(たかね)に 雪(ゆき)はふりつつ
山部赤人(やまべのあかひと)(8世紀半ば)-『新古今和歌集』・冬675
六、かささぎの 渡(わた)せる橋(はし)におく霜(しも)の 白(しろ)きをみれば 夜(よ)ぞ更(ふ)けにける
中納言(ちゅうなごん)家持(やかもち)(大伴家持(おおとものやかもち))(718~785)-『新古今和歌集』・冬620
三十一、朝(あさ)ぼらけ 有明(ありあけ)の月(つき)とみるまでに 吉野(よしの)の里(さと)に降(ふ)れる白雪(しらゆき)
坂上(さかのうえの)是則(これのり)(9世紀~10世紀前半)-『古今和歌集』・冬332
二十八、山里(やまざと)は 冬ぞさびしさ まさりける 人目(ひとめ)も草も かれぬと思へば
源(みなもとの)宗于(むねゆき)朝(あ)臣(そん)(?~939)-『古今和歌集』・冬315
六十四、朝(あさ)ぼらけ 宇治(うじ)の川(かわ)霧(ぎり)たえだえに あらはれたる 瀬々(せぜ)の網代(あじろ)木(ぎ)
権(ごん)中納言(ちゅうなごん)(藤原)定頼(さだより)(995~1045)-『千載(せんざい)和歌集』・冬420
七十八、淡路(あわじ)島(しま) かよふ千鳥(ちどり)の 鳴(な)く声(こえ)に 幾夜(いくよ) 寝(ね)覚(ざ)めぬ 須磨(すま)の関守(せきもり)
源兼(みなもとの)昌(かねまさ)(12世紀初め)-『金(きん)葉(よう)和歌集』・冬270